選ぶ前に、飲む前に、フランスワインの中味を知ろう。
ワインの品質基準を定めた法律があります。
フランスのAOC制度が基になり、EUのワイン法ができましたが、
2009年に改革され新しい分類ができました。
A.O.P. (原産地名称保護ワイン)
Appellation d'Origine Protégée
A.O.C. (原産地統制名称ワイン)
Appellation d'Origine Contrôlée
I.G.P. (地理的表示保護ワイン)
Indication Géographique Protégée
AOCワインの原産地呼称区別例(ボルドー地方の場合)
区画が小さくになるにつれ、AOCの規制内容は厳しくなり、ワインの品質も高く、個性が凝縮されます。
ラペルの読み方がわかると、ワイン選びが楽しくなります。
ラペルはワインの身分証明書のようなものです。
ワインの名前、いつ、どこで、誰が造ったか、品質分類、などが表示してあります。
代表的なAOCワインのラベルが読めれば、他のカテゴリーも類推がつきます。
ラベルの情報を読みながら、お気に入りのワインを探すのも楽しいことです。
- 1原産地名称(原料ぶどうの原産地)
- 2このワインがAOCワインであることを証明している。
- AppellationとContrôléeの間に挟まれた地域が狭いほど
(地方名→地区名→村名→畑名)ワインは上質になる。
- 3所有ぶどう園(ドメーヌ、シャトー、生産地)で瓶詰めされたことを示す記載。
- この記載は、その場所がぶどうの収穫と醸造がなされた場合、またはごく近い場所で瓶詰めが行われた場合に限り許可される。
- 4容量(ml、cl、lで表記)
- 5アルコール度(容量%)
- 6瓶詰め元の名前と住所
- 瓶詰め元はワインの法的責任を負う。
- 7ぶどうの収穫年。
- これを記す場合は100%その年に収穫したぶどうでなけばならない。
- 8銘柄名(シャトー、醸造所の名前、あるいはブランド名)
ラペル(エチケット)の例
ボトルの形からワインの出身地を知る
フランスでは産地によってボトルの形に特徴があります。
代表的なのはボルドー型とブルゴーニュ型。
これらをベースにして作られたボトルが世界各国で広く使われています。
ブルゴーニュ型
ボルドー型