世界的な銘醸ワインを数多く生み出しています。BORDEAUX

フランスの南西部を流れるガロンヌ河とドルドーニュ河が合流しジロンド河となって大西洋に注ぎこんでいます。この一帯が世界に誇る銘醸ワインの数々を産するボルドー地方です。気候は温暖な海洋性気候で、しかも土地の水はけがよく、土壌は石灰質、砂礫質、粘土質などが構成を変えていくという多様性に富み、これらがぶどう栽培に重要な役割を果たしています。

ボルドー地方には、畑を所有している栽培家(シャトーを含む)の数は10,000軒を数え、また、原産地統制名称ワイン(AOC)の数は57にのぼります。選び抜いたぶどう品種の特徴を生かし、味わいに合わせて品種を組み合わせたり、醸造過程でのさまざまな技術により、多種多様なワインを生み出しています。世界的に名高い極上のものから気軽なものまで、また種類も赤、白、ロゼ、そして辛口、甘口、発泡性とバラエティ豊かに揃っています。

主なぶどう品種
赤ワインカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン
白ワインセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル

ボルドーワインは6つに分類されます

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● Bordeaux & Bordeaux Super ieur(ボルドー&ボルドー・シュペリウール)

ボルドーの全域から、ボルドーの基本的な性格をもちながら、気軽に楽しめる手頃な値段の赤が生まれます。

● Côtesのワイン(コート)

ガロンヌ河、ドルドーニュ河、ジロンド河のそれぞれの右岸に広がるコートの各地域。太陽の光をいっぱいに浴びて育ったぶどうから、力強く、若くても美味しい、それぞれコートの名を冠した赤が生まれています。

● Saint -Emilion/ Pomerol/ Fronsac(サン・テミリオン/ポムロール/フロンサック)

ドルドーニュ河の右岸にある地区。ここは粘土質の土壌に適したメルロ種の産地です。口当たりの柔らかなワインや、力強くコクのあるワインなど、変化に富んだ土壌の特徴を反映した高品質の赤が生まれます。

● Médoc & Graves(メドック&グラーヴ)

ジロンド河の左岸に広がる地区。MédocやHaut-Médocでは、砂利質に適したカベルネ・ソーヴィニヨン種を主に造られる芳醇で繊細な赤ワインが世界中のワイン通をうならせています。Margaux(マルゴー)、Saint-Julien(サン・ジュリアン)、Pauillac(ポイヤック)、Saint-Estephe(サン・テステフ)など有名シャトーのある村が多くあります。また、Graves(グラーヴ)とPessac-Leognan(ペサック・レオニャン)では、コクのある赤と、白が造られます。特にまろやかで芳香豊かなソーヴィニヨン・ブラン種から造られる白が有名です。

● 甘口白

Sauternes(ソーテルヌ)、Barsac(バルサック)、Sainte-Croix-du-Mont(サント・クロワ・デュ・モン)などグラーヴ地区の南端にあるこれらの地区は、特殊な気候に恵まれ、収穫を遅らせることにより生じた貴腐ぶどうから黄金色のすばらしい天然の甘口ワインが生まれます。

●辛口白

ボルドーの全域から、爽やかな辛口の白が生まれます。主にEntre-Deux-Mers(アントル・ドゥー・メール)地区ではキリリとした爽快なワイン、グラーヴ地区ではフルーティーで豊潤なワインが造られています。

世界のワインの頂点に、ボルドーワイン

ボルドーワインには、長い歴史と伝統があります。そして調和のとれた個性と芸術的ともいえる優雅さを備えた味わいがあります。ユニークな点は、偉大なワインのシャトーに「格付け」をしたことです。1855年の万国博覧会を機会にメドックとソーテルヌで設け、この格付けは現在でも有効です。その後グラーヴ、サン・テミリオンでも格付けされています。

メドックの格付け1級

  • Château Lafite Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)
  • Château Margaux(シャトー・マルゴー)
  • Château Latour(シャトー・ラトゥール)
  • Château Mouton Rothschild(シヤトー・ムートン・ロートシルト)
  • Château Haut-Brion(シャトー・オー・ブリオン)*

*Pessac村にあり、メドック地区ではないが唯一選ばれた。格付けは1級から5級まであります。

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